ベスト2026年2月号 巻頭言を掲載しました
驚異の習慣の力
~なりたい夢を抱いて~
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株式会社日本公法 代表取締役社長 麗澤大学名誉教授 元中国管区警察局長 元警察庁教養課長 元警察大学校教官教養部専門講師 大貫 啓行 |
自分を肯定的に見られる人とできない人、評価の高い人と低い人など、その違いはどこから生じるのだろうか。
能力に多少の個人差があることは、否定しない。しかし、天才的な発明・発見や芸術分野などにおいてはいざ知らず、多くの場合、克服できないほどのものではない。警察官としての仕事、昇任試験、人事評価などにおいて、持って生まれた能力差など、ないに等しい。
では、何が違いを生んでいるのか。昇任試験を前にした勉強でも、その範囲や時間などは大同小異、大して差はない。それでも、ある者は合格し、ある者は落第する。それが警視正の大署長と現場一筋の警察人生の差となる。
現場一筋の人生が敗者だというのではない。当人が誇りに感じ、納得しているのなら、それは立派な警察官人生である。しかし、署長になれなかったことを悔やむのなら、残念なことだろう。望む結果を実現した人と、実現できなかった人の違いはどこにあるのだろうか。
その違いを生んだ根底にあるのは、習慣の力だと思う。
長い一生も、毎日毎日の積み重ねであり、いわば平等なのだ。どう過ごすのか。生かすも殺すもあなた次第ということだ。起きてから寝るまで、人間、やっていることは大差ないと言えば大差ない。
しかし、その中でそれぞれの過ごし方に差異が生じる。意識して生まれる差異というよりも、ほとんどは習慣の違い。その積み重ねが大きな差異となる。ちりも積もれば山となるということ。だから、志のある人は、各自の習慣を見直すことが重要なのだ。
どうしたいのか。どういう人生にしたいのか。志のある人はそこをよく考えておくべきだ。そして、その為には今何をしたらいいのかと考え、志をかなえるための工程表を作成すべきだ。警視正になるには、警視にならなければならない。同様に、警部、警部補、巡査部長と辿るのであるから、その通過地点の年齢を想定する。全体像を把握して初めて、今なすべきことが明らかになる。
まず、皆さんにとっての最善の策は、それを可能にする習慣を身につけることだ。
人間、常時、緊張していることはできない。好ましい習慣を身につけることで知らず知らずに日々の効率を高め、最善の積み重ねが可能になる。最も賢明な人は、自分にとっての夢をかなえるための最善の習慣を身につけるようにする人ということになる。
自分にとっては、何が良い習慣だろうか。まずは、真剣に考えることから始めたい。その気になれば、関連するいろいろな本もある。各自にとってモデルというべき上司・先輩などを観察することも有益だ。
何事も真似から始まる。そして、それは今日、今すぐ始めることができるのだ。



